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メルカリでは主に杉藤、アルシェやノーブランドの良弓を中心に出品しておりますが、このたびコレクション整理をかねて珍しくフレンチの弓を出品することにしました。 フランス弓辞典を引用している弦楽器店ラルジュHPによりますと、 弓のスタンプ‘FR’というイニシャルは、フランスで通常“Francois”や“Frederic”といった名前の人物に用いられるそうです。 ただ、“SIMON FR”が誰によって製作されたものなのかわかっていないそうで、同HPは、最も可能性の高い説としてあげているニコラ・シモンという人物をあげています。 彼の弓の特徴として、 「ヘッドが角ばっていて、いくつかは Dominique PECCATTE の弓スタイルに似ている。」 「フロッグのカットがきれいで、のど部分が大きく開いている。」 「フロッグのアンダースライドやスクリューはニッケルシルバー」 という点もあげています。 写真のとおり、本弓はいずれも上記の記述に合致していますが、鑑定には出しておりませんのであくまでSimon FR刻印の弓としてご理解ください。 フロッグはニッケルシルバー、革巻きはリザード。 巻き線はまき直してもらいましたのでビニールが付いたままの綺麗な状態です。 ティップ、ヘッドの作りも大変丁寧です。 フロッグのシェルが抜群に美しく、黒檀とのコントラストが見事です。ただ、後述のごとく演奏性能が非常に高いため、この弓は鑑賞用としてではなく演奏で使用していました。お気に入りの一本です。 反りがしっかりしている関係で、毛とスティックの距離が近く、55.4グラムと4／4にしては大変軽い弓です。 ピアニッシモをひたすら伸ばすような繊細な演奏でも弓がまったくぶれません。 腕の震えなどもしっかりと吸収してくれているようで、なめらかです。 八角弓で強度もあります。 長く弾いていても腕の疲れがでにくい弓だと思います。 長さ：74.4センチ 重さ：55.4g サイズ：4/4 形:角弓 フロッグ：エボニー 革巻き：リザード 巻き線：ニッケルシルバー＆シルク スクリュー：ニッケルシルバー フェルール：ニッケルシルバー 弓毛：AAAクラスモンゴル馬(2ヶ月前に毛替え済） コメントのやり取りの最中でもご落札いただいて問題ありません。 ご検討よろしくお願いします。